借金の一本化は危険?債務整理がお得な理由。年利について知っておきたいこと

債務整理

 複数の消費者金融や銀行から借り入れをしている場合、よく借金を一本化しましょうという広告を目にします。よく言われる「おまとめローン」というものです。

 では、おまとめローンにすると本当に得なのでしょうか。デメリットは無いのでしょうか。借金の利息である「年利」を理解していけば、おまとめローンの本当の実態が見えてきます。

 今回は、借金の一本化は本当に得なのか、メリット・デメリットは?「年利」とは?それ以外の方法はあるのかなどについて解説していきます。

 借金をまとめようと思っている方は、是非記事をご覧いただき、参考にしていただきたいと思います。

借金の1本化について

借金の一本化とは

 借金の一本化とは、良く聞く「おまとめローン」と言われるものです。

 現在、貸金業法により、お金を貸した場合の年利の上限は18%です。借金をまとめて、年利を下げることにより、ひと月あたりの返済金額を少なくして、返済を楽にしていくことや、複数の貸金業者を1つにまとめることで、返済の際の手間を減らすという目的があります。

 例えば、現在以下の表のようにお金を借りているとします。

借り入れ額年利月々返済額
A社1,000,000円18%20,000円
B社1,000,000円18%20,000円
C社500,000円18%10,000円
※おまとめローン前

 これを、以下の表のように借り換えを行うのが、おまとめローンとなります。

借り入れ額年利月々返済額
D社2,500,000円15%40,000円
※おまとめローン後

 上記の表を見ると、一見金利も下がり、月々の返済額も減るためお得に感じます。でも、本当に得なのでしょうか。それを知るには年利というものを理解する必要があります。

 次の章では、年利の計算方法について解説していきます。

年利の計算方法

 お金を借りると、借りたお金に「年利」という金利が掛かってきます。年利は毎月返済する返済金に含まれてきます。

 つまり、月々の返済金=元金(借りたお金)+年利となるわけです。

 年利は以下の計算方法で算出されます。

 年利金額=(元金×年利)÷365×月の日数

 例えば、18%の年利で100万円のお金を借りた場合、最初の返済月を30日とした時の返済額は以下の通りです。

 (100万円×18%)÷365×30=14794.5

 この場合の年利は14,795円となるので、例えば最初の月の返済額が20,000円だった場合、20,000円-14,795円=5,205円となり、元金は5,205円減りました。残りの元金は、994,795円です。・・・完済まではまだまだですね。

 ちなみに、次の月(日数を30日とした時)の年利は、(994,795×18%)÷365×30=14,717円となります。20,000円返済したとすると、20,000-14,717=5,283円となり、元金は5,283円減ります。これを繰り返していくと、年利18%で100万円借りた場合、完済までに94ヶ月かかります。それまでに支払う総額は1,862,260円となります。つまり、年利だけで862,260円支払わなければいけないのです。

借金の一本化のメリット

 借金を一本化することにはメリットもあります。

 例えば、複数の貸金業者にお金を借りていると、返済日・返済方法・返済口座等がそれぞれ違うので大変ですよね。忙しくて忘れてしまうこともあるかもしれません。こんな時、1つの貸金業社へおまとめをすることによって、返済時の手間が大幅に短縮されます。

 また、おまとめローンは、貸金業法の上限年利18%よりも年利が低く設定されている場合が多いです。年利が低くなれば、元金が減っていく割合が多くなり、結果的に早く借金を完済出来る可能性があります。ただし、あくまで可能性です。これについては、後の章で解説していきます。

 あと、おまとめローンでは、月々の返済額が少なくなりやすいので、生活に余裕ができやすいです。

(おまとめローンのメリット)

・貸金業者数を減らすことで、管理しやすくなり、月々の返済時の手間も省ける。

・年利が低くなることで、返済総額が減る可能性もある。

・月々の返済額が少なくなることで、生活に余裕が出来やすい。

借金の一本化のデメリット

 では、おまとめローンにデメリットはあるのでしょうか。

 まず、おまとめローンの審査は通常の借り入れよりも審査が厳しめです。必ず借り換えが出来るわけではありません。また、借金自体が減るわけでもありません

 もう一つが、年利は低くても、結果的に支払総額が増える可能性もあります。これについては、次の章で解説していきます。

(おまとめローンのデメリット)

・審査が厳しめのため、必ず借り換えが出来るわけではない。

・借金の額自体が減るわけではない。

・年利は低くなっても、必ずしも支払総額が減るわけではない。

借金の1本化は危険?

 借金の一本化は、はたしてお得なのでしょうか。

 先に解説したように、おまとめローンにはメリットもデメリットもあります。ここでは、デメリットに書いている「年利は低くなっても、必ずしも支払総額が減るわけではない」ことに注目して見ていきましょう。

 最初に使用した表を利用して、解説をしていきます。

 まず、おまとめローン前の状況を見ていきましょう。2,500,000円を合計3社から借りていると仮定します。月々の返済額は以下の通りです。年利はすべて18%です。この場合、A社100万円の借り入れを完済するのに94ヶ月かかります。支払総額は1,862,260円、金利分の支払いは862,260円となります。B社はA社と同じです。C社50万円の借り入れを完済するのは94ヶ月、支払総額は931,130円、金利分の支払いは431,130円となります。

完済までに支払う金利分の総額は862,260円+862,260円+431,130円=2,155,650円となります。

借り入れ額年利月々返済額完済まで支払総額金利支払分
A社1,000,000円18%20,000円94ヶ月1,862,260円862,260円
B社1,000,000円18%20,000円94ヶ月1,862,260円862,260円
C社500,000円18%10,000円94ヶ月931,130円431,130円
※おまとめローン前(一ヶ月を30日で計算)

 一方、おまとめローン後の状況を見てみましょう。

 おまとめローンを組んだD社の年利は15%、月々返済額はおまとめ前より少ない40,000円です。この場合、完済までに123ヶ月掛かります。支払総額は4,893,905円、金利分の支払いは2,393,905円です。

借り入れ額年利月々返済額完済まで支払総額金利支払い分
D社2,500,000円15%40,000円123ヶ月4,893,905円2,393,905円
※おまとめローン後(一ヶ月を30日で計算)

 これを見ると、おまとめ前の金利支払い総額よりも、おまとめ後の金利支払い総額の方が、238,255円多いことがわかります。しかも完済までの日数もかなり長くなります。もちろん、月々の返済額は少なくはなりますが・・・。

 つまり、おまとめローンの方が必ずしも安く済むわけではないのです。

 このことから、「一本化=お得」とは必ずしもならないのです。では、おまとめ以外に借金をお得に完済出来る方法はないのでしょうか。

 それは債務整理です。

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債務整理について

債務整理とは?

 債務整理とは、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、借金を整理していく事です。

 債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」があります。これについては、別記事で解説していますので、そちらをご覧ください。

 債務整理は、専門家に依頼するため依頼費用がかかります。借金している位ですので、依頼費用もないという方も多いかもしれません。

 ただ、ほとんどの弁護士や司法書士は、後払い・分割払い等の費用の相談に乗ってくれますし、「法テラス」という国の機関で無料相談や費用の貸し出しが出来る可能性もあります。こちらも、詳しくは別記事で解説しています。

債務整理がお得な理由

 債務整理については理解していただけたと思いますが、ではおまとめローンよりも債務整理はお得なのでしょうか。

 僕は自分の経験上、おまとめローンよりも債務整理をすべきだと考えています。理由は2つ。

・おまとめローンをしたところで、借金をしていることに変わりはないから。

・債務整理の方が費用含めて、最終的に支払う金額が低くなるから。

 債務整理の種類によっても変わりますが、例えば250万円で年利18%の借金の任意整理をおこなうとします。司法書士は、1社あたりもしくは、債務合計で140万円以上の債務整理は扱えないので、今回は弁護士に依頼する前提で解説します。

 弁護士に依頼する費用には、「着手金」「報酬金」「減額報酬金」があります。弁護士事務所によって変わってきますが、着手金は1社あたり3万円、報酬金は1社あたり3万円、減額報酬は10%で計算してみます。分かりやすく先ほどの表と比較してみます。

(借金をそのまま返した場合)

借り入れ額年利月々返済額完済まで支払総額金利支払分
A社1,000,000円18%20,000円94ヶ月1,862,260円862,260円
B社1,000,000円18%20,000円94ヶ月1,862,260円862,260円
C社500,000円18%10,000円94ヶ月931,130円431,130円
債務整理しない場合(一ヶ月を30日で計算)

 任意整理による交渉で、金利の支払いを免除してもらったとします。この場合、金利支払い分の10%が減額報酬となります。

(任意整理を依頼した場合)

借り入れ額着手金報酬金減額報酬費用総額
A社1,000,000円3万円3万円86,226円146,226円
B社1,000,000円3万円3万円86,226円146,226円
C社500,000円3万円3万円43,113円103,113円
※任意整理をした場合(一ヶ月を30日で計算)

 債務整理をしない場合の金利合計は2,155,650円、任意整理した場合の費用合計は395,565円となり、1,760,085円もお得になります。さらに「過払金」が発生している場合は、元金が減ったり手元に帰ってくる可能性さえあります。後は、話し合いで決まった回数で元金のみを返済していく事になります。

 過払金に関しては、別記事で解説していますのでご確認ください。

 以上のことから、債務整理がいかにお得かが分かると思います。おまとめローンを選択しようとしているのであれば、是非、債務整理を検討してみてください。

最後に

 借金完済に向けて大事なことは、早く借金が無い状態を作り出すことだと思います。結婚も転職も、借金がある状態では躊躇してしまいませんか?借金があるということは貯金が無いということです。人生の大事な転機を、借金があることによって逃したくなですよね。

 債務整理はスピードが大事です。まずは無料相談から動き出しましょう。

モノタ

普通のどこにでもいるモノノフサラリーマン。過去に借金返済経験と休職経験あり。
自身の経験をもとに、同じような悩みを抱えている人に向けた記事を書いています。

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